2018-01-01から1年間の記事一覧

専守防衛を強調=「新領域強化」最優先に−河野統幕長インタビュー

自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長は、新たな防衛大綱と中期防衛力整備計画(中期防)の決定を受け、29日までに時事通信のインタビューに応じた。海上自衛隊の「いずも」型護衛艦を事実上の航空母艦(空母)へ改修することについて、「専守防衛の範囲内」と強調。宇宙やサイハ…

新元号の決定・公表、改元1カ月前に 政府が最終調整

皇太子さまの新天皇即位に伴い、来年5月1日に施行される新元号について、政府は改元1カ月前に閣議決定し、公表する方向で最終調整に入った。保守派への配慮から一時期はさらに遅い時期の公表も検討したが、国民生活の混乱を避けるため、行政システムの改修期間を一定程…

防衛省、レーダー照射の映像公開=探知後、緊迫の場面も−韓国側、

防衛省は28日、海上自衛隊のP1哨戒機が韓国駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けた問題で、当時の状況を撮影した映像を公開した。2度にわたり照射され、目的を無線でただす緊迫した場面などが映っている。韓国側が事実関係を否定していることを受けた対応で、日本…

ふるさと納税、自治体の6割が収支悪化 一部に寄付集中

ふるさと納税による自治体ごとの昨年度の「収支」が、全国の自治体の約6割で前年度より悪化したことが朝日新聞の調べでわかった。大都市から地方への税収移転を狙った制度だが、返礼品競争の過熱で特定の自治体に寄付が集中。地方の町村でも、住民がよそへ寄付する…

安倍・二階氏の意向大きく=IWC脱退、外交に冷や水

政府が国際捕鯨委員会(IWC)脱退を決定した。決断に至る過程では、古くから捕鯨が盛んだった地域が地元の安倍晋三首相と二階俊博自民党幹事長の意向が大きく働いたとみられる。一方、脱退は、オーストラリアなど反捕鯨国との国際協調に冷や水を浴びせる恐れがある。 和歌山…

「商業捕鯨7月から再開」IWC脱退で菅官房長官が談話

■菅官房長官談話の要旨 ・科学的根拠に基づいて水産資源を持続的に利用する基本姿勢の下、商業捕鯨を来年7月から再開する。国際捕鯨取締条約から脱退する ・持続可能な商業捕鯨の実施を目指して30年以上にわたり、収集した科学的データをもとに対話を進め、解決策を…

レーダー照射で対応要求=河野外相

河野太郎外相は23日、海上自衛隊哨戒機が韓国駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けた問題について、「日韓関係を前向きに進めるため、政府一丸となった対応を(韓国側に)お願いしたい」と述べた。羽田空港で記者団に語った。 徴用工判決や慰安婦財団解散などで日韓関…

天皇陛下85歳、誕生日参賀に8万2千人 平成で最多

天皇陛下の85歳の誕生日を祝う一般参賀が23日、皇居であった。陛下は来年4月末に退位するため、誕生日の一般参賀は最後。記帳を含め、平成に入ってから最も多い8万2850人が訪れた。 午前10時20分ごろ、天皇陛下が皇后さま、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻と長女眞子さま、…

天皇陛下、平成最後の誕生日 涙声で「国民に感謝する」

天皇陛下は23日、85歳の誕生日を迎えた。事前の記者会見では、来年4月末の退位を見据え「天皇としての旅を終えようとしている」「支え続けてくれた多くの国民に衷心より感謝する」と涙声で語った。象徴としての歩みを振り返り、「譲位の日を迎えるまで、引き続きその在…

「日本人として戦争に動員されて」 元BC級戦犯の訴え

「日本人」として戦場にかり出され、援護の対象から外された朝鮮半島出身の元BC級戦犯。彼らや遺族が求めてきた救済法案は今年も国会に提案されるにはいたらなかった。「生きているうちに歴史のけじめを」。90歳を超えた元戦犯は訴える。 「このままでは刑死した仲間に…

ゴーン前会長を特別背任容疑で再逮捕 東京地検特捜部

日産自動車の会長だったカルロス・ゴーン容疑者(64)が有価証券報告書の役員報酬を過少記載したとして逮捕された事件で、東京地検特捜部は21日、私的な投資で生じた約18億5千万円の損失を日産に付け替えて損害を与えたとして、ゴーン前会長を会社法違反(特別背任)容疑で再…

田母神俊雄被告の有罪確定へ 公選法違反事件

2014年の東京都知事選後、運動員らに報酬を支払ったとして公職選挙法違反(買収)の罪に問われた元航空幕僚長・田母神俊雄被告(70)を懲役1年10カ月執行猶予5年とした一、二審判決が確定する。最高裁第二小法廷(山本庸幸裁判長)が18日付の決定で、被告側の上告を棄却…

辺野古差し止め訴訟、沖縄県が上告

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐり、県は19日、国の工事差し止めを認めなかった福岡高裁那覇支部の判決を不服として最高裁に上告した。 5日の高裁支部判決は、「差し止め請求は法律上の争訟に当たらず、不適法」として一審判決を支持。県…

新天皇の移動、専用列車で=JRの要望踏まえ−宮内庁

宮内庁の西村泰彦次長は17日の定例会見で、代替わり後の新天皇、皇后両陛下の列車での移動方法について、現在の両陛下と同様に借り上げの専用臨時列車を使う方針を明らかにした。一般客と同じ列車にすると、負担が大きくなるとのJR側の要望を踏まえたという。 次長…

21議員の政治資金5億円超が不透明 団体間移動させる

国会議員関係政治団体から、後援会などの別の団体に資金が移った結果、詳しい使い道が見えにくくなっているケースが少なくとも21議員で確認された。団体の種類によって支出の公開基準が異なるため。資金移動先で詳しい使途が明らかになっていないのは、2015~17年の3…

「次の質問どうぞ」を河野外相が謝罪 ブログで「反省」

河野太郎外相は15日、日ロ関係の質問を無視し、4回にわたり「次の質問をどうぞ」と連発した記者会見の態度について、「せめていつものように『お答えは差し控えます』と答えるべきでした」「おわびして、しっかりと改めます」と自身のブログで謝罪した。 ブログでは11日の…

工期・経費なお不透明=「13年、2.6兆円」と県試算−普天間移設

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐり、政府は埋め立ての土砂投入を本格化させ、早期の普天間閉鎖につなげたい考えだ。ただ、工期や経費は不透明なまま。県側は移設完了に13年、2兆5500億円かかると試算、「非現実的」として断念するよう求め…

政府、辺野古沿岸部へ土砂投入を開始 移設反対押し切る

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、政府は14日、辺野古沿岸部へ土砂を投入し、海の埋め立てを開始した。沖縄県は辺野古移設反対を繰り返し訴えてきたが、政府は押し切って工事を進める。移設計画が浮上して20年余りで、大きな節目を迎…

政府、辺野古移設に向け14日に土砂投入=沖縄県と対立激化へ

政府は14日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に向け、埋め立て海域での土砂投入に踏み切る方針だ。辺野古移設に反対する玉城デニー知事は13日、菅義偉官房長官を首相官邸に訪ね、投入中止を訴えた。菅氏は「計画通り進めたい」と述べ、溝は埋まらな…

辺野古工事「13年で2.5兆円かかる」 県が初の試算

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事の総事業費は2・5兆円にのぼり、防衛省の当初計画の約10倍になる、と沖縄県が試算した。完成までの期間も13年はかかると見込む。沖縄県による試算は初めて。 試算の内容は、玉城デニー知事が11月28日の安…

麻生財務相、「はめられた」発言を撤回=立法府に介入考えず

麻生太郎副総理兼財務相は11日の閣議後会見で、先に国会空転を招いた自民党麻生派の議員を「(野党に)はめられた」と擁護した発言をめぐり「立法府の話についてわれわれがごちゃごちゃ言うようなつもりで言ったんじゃない」と釈明した上で、撤回する意向を示した。 …

「改憲20年施行」堅持=外国人材の上限明確化−安倍首相会見

安倍晋三首相は10日午後、臨時国会閉幕を受けて首相官邸で記者会見した。憲法改正について、引き続き2020年施行を目指す考えを強調。外国人労働者の受け入れを拡大する改正出入国管理法に関し、基本方針や分野別運用方針などを年内に策定し、受け入れ人数の上限を…

「国民のために尽力」 雅子さま55歳 両陛下に感謝

皇太子妃雅子さまは9日、55歳の誕生日を迎えられ、宮内庁を通じて文書で感想を公表した。来年5月1日に皇后となるのを控え、「国民の幸せのために力を尽くしていけるよう、研鑽(けんさん)を積みながら努めてまいりたい」と決意を示した。 雅子さまは2003年に療養生活…

改正漁業法が成立、企業参入促す 漁業権を抜本的見直し

水産資源管理の強化や養殖業への企業参入の促進をめざす改正漁業法は、8日未明の参院本会議で賛成多数で可決され、成立した。運用の仕組みなどを定め、公布から2年以内に施行する。漁業権制度を含む抜本的な見直しは約70年ぶり。 養殖などの漁業権では、地元を優先…

都税収4200億円配分へ=地方との格差是正で−政府・与党

政府・与党は7日、大都市と地方の税収格差是正に向け、東京都の法人関係税収から約4200億円を地方に配分する方針を固めた。当初は5300億円を軸に調整していたが、都選出の与党国会議員らの要望を踏まえ、引き下げることにした。2019年度の与党税制改正大綱に盛り込…

13年以前の報告書、訂正拒否=片山氏「確認不可能」

片山さつき地方創生担当相は6日の参院内閣委員会で、2013年以前の政治資金収支報告書で収入の不記載が指摘されていることについて「今となってはきちんと確認して訂正することは不可能だ」と述べ、訂正する考えがないことを明らかにした。共産党の田村智子氏への…

新元号公表、来年4月に=1月にも段取り発表−政府調整

来年5月1日の皇太子さまの新天皇即位に向け、政府は「平成」に代わる新元号を4月中に公表する方向で調整に入った。2~3月に公表する案もあったが、皇位継承後の公表を主張する保守派に配慮し、5月1日に近づけることにした。近く最終判断し、公表時期を含めた改元の段…

トランプ氏、新天皇と来年5~6月会見へ 外国首脳で初

日米両政府は、来年6月末に大阪での開催を予定する主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の前に、米国のトランプ大統領を国賓待遇として日本に招く方向で調整に入った。皇太子さまが来年5月1日に新しい天皇に即位するため、トランプ氏が最初に会見する外国首脳になる見通し…

自民・岸田氏「ポスト安倍」へ全国行脚=地方政調会を開始

自民党の岸田文雄政調会長が「ポスト安倍」をにらみ、活動を活発化させている。2日には自ら全国各地を行脚する「地方政調会」をスタートさせ、第1弾として熊本県を訪問。世代交代の波も押し寄せる中、存在感を高めたい考えだ。 岸田氏は熊本市内で、大西一史市長や党県連幹部…

ゴーン前会長の退任後報酬、別の複数名目に隠蔽計画か

日産自動車の会長だったカルロス・ゴーン容疑者(64)が巨額の役員報酬を有価証券報告書に記載しなかったとして逮捕された事件で、隠したとされる報酬を退任後に受け取る際、決算書に別の複数の名目で計上することを計画していた疑いがあることが、関係者への取材でわか…