新元号の決定・公表、改元1カ月前に 政府が最終調整

皇太子さまの新天皇即位に伴い、来年5月1日に施行される新元号について、政府は改元1カ月前に閣議決定し、公表する方向で最終調整に入った。保守派への配慮から一時期はさらに遅い時期の公表も検討したが、国民生活の混乱を避けるため、行政システムの改修期間を一定程度、確保することを優先した。安倍晋三首相が近く公表時期について自ら明らかにすることも検討している。
複数の政府関係者が明らかにした。来年4月初めの公表を見込むが、具体的な閣議決定・公表の日付についてはさらに調整する。
政府は新元号の制定にあたり、1989年1月7日の「平成」の代替わりの例を踏襲。有識者による「元号に関する懇談会」、衆参両院正副議長の意見聴取、全閣僚会議などを行い、その日のうちに新元号を記した政令閣議決定して、公表する。政令の施行日は来年5月1日で、今の天皇陛下が署名・押印し、速やかに公布する方針だ。
(2018/12/29 05:10 朝日新聞デジタル)