韓国外相、河野氏に「低空飛行続いている。憂慮し遺憾」

河野太郎外相と韓国の康京和(カンギョンファ)外相が23日午前(日本時間同夜)、スイス・ダボスで会談した。康外相は冒頭、海上自衛隊の哨戒機による低空飛行について遺憾の考えを伝えた。会談は1時間5分にわたって行われた。
対面した形での日韓外相会談は昨年9月以来。元徴用工らの日本企業に対する損害賠償訴訟や、海上自衛隊の哨戒機に対する火器管制レーダー照射問題で日韓関係が悪化してから初めての会談になった。
康氏は「1月18日から本日も含めて、3回にわたって、哨戒機の韓国の艦艇に対する低空の近接飛行が続いている。事態が収拾していない。大変憂慮し、遺憾に思っている」と指摘。「難しい時期であるからこそ、自制して問題を管理し、両国関係を持続的に発展させる」とも述べた。
河野氏は「日韓関係は非常に厳しい状況にある」と語る一方、「会談をすることに意義がある」と述べた。「北朝鮮問題についても、しっかりと連携を確認したい」とも語った。(ダボス=吉武祐、チューリヒ=牧野愛博)
(2019/01/23 19:59 朝日新聞デジタル)