統計不正、異例の調査やり直し 「身内」批判高まり判断

厚生労働省は25日、「毎月勤労統計」の不正調査について再検証を始めた。外部有識者による特別監察委員会が行ったとしていた厚労省職員らへの聞き取りの一部を「身内」の同省職員が担っていたことが明らかになり、第三者性への疑念が強まったため。検証結果の公表か…

いずも、釜山寄港取りやめへ=韓国艦レーダー照射問題受け

政府は、海上自衛隊の護衛艦「いずも」を4月に韓国・釜山へ寄港させる計画を取りやめる方向で調整に入った。政府関係者が27日、明らかにした。韓国駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射問題で日韓関係が悪化したことを受けたもので、今後の日韓の防衛…

岩屋防衛相、威嚇飛行写真「事実と異なる」 韓国に反論

海上自衛隊の哨戒機が韓国海軍艦艇に対して低空で「威嚇飛行」をしたとして韓国国防省が批判している問題で、岩屋毅防衛相は25日午前、韓国が24日に公開した写真について「事実とは異なっている」と述べ、証拠にはならないとの考えを示した。閣議後、記者団の質問に答…

河野統幕長、韓国発表を否定=東シナ海自衛隊機、「冷静な対応を」

東シナ海で自衛隊機による「威嚇飛行」があったと韓国国防省が発表したことについて、自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長は24日の定例会見で、韓国の発表を否定し「冷静な対応を求めたい」と述べた。 河野統幕長は、海上自衛隊の哨戒機の位置を高度150メートル以上、距離…

韓国外相、河野氏に「低空飛行続いている。憂慮し遺憾」

河野太郎外相と韓国の康京和(カンギョンファ)外相が23日午前(日本時間同夜)、スイス・ダボスで会談した。康外相は冒頭、海上自衛隊の哨戒機による低空飛行について遺憾の考えを伝えた。会談は1時間5分にわたって行われた。 対面した形での日韓外相会談は昨年9月以来。元徴用工…

レーダー照射、韓国「対話応じるべきだ」 日本は否定的

海上自衛隊の哨戒機が韓国軍の駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けたとされる問題で、韓国国防省報道官は22日、「日本が真実を明らかにする意思があるなら、対話に応じるべきだ」と協議の継続を呼びかけた。 一方、岩屋毅防衛相は同日の閣議後会見で、21日に公表し…

政府、辺野古移設の設計変更へ=沖縄県認めない方針

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設をめぐり、政府は今春にも辺野古沿岸部の埋め立て予定地域で、地盤改良工事に向けた設計変更に着手する方針を固めた。これまでの調査で軟弱地盤が見つかった。政府関係者が21日、明らかにした。辺野古移設…

日韓レーダー問題、打開見えず=照射1カ月、徴用工訴訟絡む−防衛省

自衛隊機に対する韓国軍艦の火器管制レーダー照射問題が発生して20日で1カ月。日韓防衛当局の実務者が2度協議したが、照射の有無を含め双方の主張は対立したままだ。防衛省は新たな証拠を突き付ける構えだが、混迷する元徴用工訴訟などの問題も絡み、事態打開の糸口は…

新証拠の電波音公開へ=レーダー照射、日本の正当性主張−防衛省

韓国駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射問題をめぐり、防衛省は新たな証拠として、レーダー照射を受けたときに哨戒機内で記録した電波信号の音を公開する方針を固めた。防衛省幹部が19日、明らかにした。週明けにも公開する方向で調整している。 韓国…

日韓外相、スイスで会談へ 元徴用工問題などで協議か

河野太郎外相と韓国の康京和(カンギョンファ)外相が、22日からスイスで開かれる世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の機会に会談する見通しになった。日韓関係筋が明らかにした。元徴用工らの日本企業に対する損害賠償訴訟や、海上自衛隊の哨戒機に対する火器管制レーダー照射…

女性宮家「慎重な手続き」=菅官房長官

菅義偉官房長官は17日の記者会見で、天皇陛下の退位特例法の付帯決議に盛り込まれた「女性宮家」創設を含む安定的な皇位継承について、「いろいろな考え方や意見があり、国民のコンセンサスを得るには十分な分析、検討、慎重な手続きが必要だ」と述べた。 一方、菅氏は「皇族方…

退位礼の概要が正式決定 天皇陛下が最後の おことば

天皇陛下が4月30日に退位する際に行う憲政史上初めてとなる儀式「退位礼正殿(せいでん)の儀」について、政府は17日午前、概要を決定した。三権の長や閣僚、地方代表ら約340人が参列。安倍晋三首相が国民代表の辞を述べたあと、陛下が最後の「おことば」を述べる。 首相…

値下げで30億円の赤字へ=受信料収入は過去最高−NHK予算

NHKは15日、2019年度予算を発表した。事業収入は前年度比1.1%増の7247億円で、このうち受信料収入は0.5%増の7032億円と予算段階で過去最高を見込んだ。一方、10月に予定されている消費税増税分を肩代わりし、受信料を実質的に値下げするため支出が膨らみ、純利益に…

北方領土、隔たり浮き彫り=首脳会談、進展見通せず−日ロ

北方領土問題を含む日ロ平和条約交渉をめぐり、14日の外相会談では両国の立場の違いが浮き彫りになった。22日の首脳会談を前に政府内では、日本へのけん制を強めるロシアとの厳しい交渉を予想する声が上がった。自民党からはロシアの姿勢に反発が出ている。 「プーチン大統領…

哲学者の梅原猛さんが死去 93歳 文化勲章受章

日本古代史への大胆な仮説や「森の文化」の復権を唱え、日本文化や現代文明の在り方を問い続けてきた哲学者で文化勲章受章者、国際日本文化研究センター顧問の梅原猛(うめはら・たけし)さんが12日、肺炎のため京都市の自宅で亡くなった。93歳。葬儀は近親者のみで15日に…

同性婚合法化、8割が肯定的 電通調査の20~50代

同性同士の結婚に20~50代の8割近くの人が肯定的――。電通は11日、そんな調査結果を発表した。LGBTなど性的少数者への意識を尋ねた調査で、同社は「LGBTへの理解が広がり、法整備など、次の段階への関心が高まっている」と分析する。 調査は昨年10月下旬、インターネットを通じ、…

平成最後の「講書始の儀」=本庶さんら両陛下に講義−皇居

天皇、皇后両陛下が年頭に学界の第一人者から講義を受けられる「講書始の儀」が11日午前、皇居・宮殿で、皇太子さまや秋篠宮ご夫妻ら皇族方も出席して行われた。皇太子妃雅子さまは発熱を伴う風邪の症状があり、出席を見合わせた。 毎年1月に行われてきた講書始の儀は…

「韓国は日本へ責任転嫁」=菅長官、文氏発言に猛反発

菅義偉官房長官は11日午前の記者会見で、韓国の文在寅大統領が10日の会見で元徴用工訴訟をめぐり日本政府を批判したことに対し、「韓国側の責任を日本側に転嫁しようというものであり、極めて遺憾だ」と述べ、強く反発した。その上で日韓請求権協定に基づく協議を韓…

自民・竹下氏が食道がんを公表、入院へ 派閥会長は継続

自民党前総務会長の竹下亘(わたる)衆院議員(72)=島根2区=が9日、東京都内で記者会見し、食道がんのため入院することを明らかにした。入院時期などには触れず、同党竹下派の会長職にとどまったうえで、「(派閥の)運営を集団指導に委ねる」と述べた。 竹下氏は会見で、…

韓国政府、データ提供を拒否 レーダー照射の有無の証拠

海上自衛隊のP1哨戒機が韓国海軍艦艇「広開土大王」から射撃用の火器管制レーダーの照射を受けたとされる問題で、韓国政府がレーダーの周波数を含むデータ提供を拒んでいた。韓国の軍事関係筋が明らかにした。 レーダーは装置ごとに周波数などに特徴があって「指紋」のように区…

自民・平沢氏のLGBT発言を批判=共産書記局長

共産党の小池晃書記局長は7日の記者会見で、自民党の平沢勝栄衆院議員がLGBT(性的少数者)について「この人たちばかりになったら国はつぶれてしまう」と発言したことに対し、「多様性を尊重しない国こそつぶれる。こういう議員ばかりになったら間違いなく国がつぶれ…

安倍首相、改憲論議進展促す=野党はCM規制要求

安倍晋三首相は6日放送のNHK番組で、憲法改正に関し、与野党論議の進展を促した。これに対し、立憲民主党など野党側は同じ番組で、国民投票期間中のCM規制に向けた国民投票法改正についての議論を優先するよう求めた。 首相は、皇位継承や大阪での20カ国・地域(G20)首…

韓国動画に反発広がる=防衛省は反論文書発表−レーダー照射

韓国国防省が、韓国駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射をめぐり日本の主張に反論する動画を公開したことを受け、防衛省は4日夜、これに反論する文書を発表した。日本政府は「話し合える状況にない」(関係者)として反発を強めており、防衛省はさらな…

新元号4月1日公表、業界から安堵の声 「人繰り」不安も

安倍晋三首相が5月1日の新天皇即位に伴う新元号を4月1日に事前公表すると表明したことを受け、コンピューターのシステム改修を担う企業の担当者らは「発表時期が固まり、やっと計画を立てられる」と安堵(あんど)しつつも、年度替わりの繁忙期に重なるため、人繰りを心配した。…

外務副大臣、「危険行為でない」と反論=レーダー照射問題で

佐藤正久外務副大臣は2日、海上自衛隊のP1哨戒機が韓国駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けた問題で、韓国国防省が「威嚇的な低空飛行をした」として謝罪を要求したことに対し、自身のツイッターで「危険行為ではない」と反論した。佐藤氏は哨戒機が高度150メートルで、駆逐艦…

雅子さま実家前で警察官に殺虫剤噴射容疑、75歳男逮捕

皇太子妃雅子さまの東京都目黒区の実家前で警察官に向けて殺虫剤を噴きかけたなどとして、警視庁は2日、同区の無職の男(75)を公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕した。碑文谷署への取材でわかった。男は「警察に恨みがあった」と述べているというが、署は動機に思想的…

新元号公表「4月1日」を明言=山口公明代表

公明党の山口那津男代表は2日、東京都内で街頭演説し、皇位継承に伴う新元号について「4月1日には公表され、5月1日、新天皇の即位と同時に改元される見通しだ」と述べた。与党幹部が公表時期を明言するのは初めて。 新元号の公表をめぐっては、自民党保守派が新天皇の…

11政治団体への献金、違法の恐れ 補助金受給企業から

政治資金規正法が原則制限している補助金受給企業の政治献金(政治団体などへの寄付)について朝日新聞が調べたところ、2017年に11の政治団体が違法の恐れのある献金を受けていた一方で、9割以上は制限の「例外」とされていた。各府省庁の仕分けによるもので、専門家…

専守防衛を強調=「新領域強化」最優先に−河野統幕長インタビュー

自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長は、新たな防衛大綱と中期防衛力整備計画(中期防)の決定を受け、29日までに時事通信のインタビューに応じた。海上自衛隊の「いずも」型護衛艦を事実上の航空母艦(空母)へ改修することについて、「専守防衛の範囲内」と強調。宇宙やサイハ…

新元号の決定・公表、改元1カ月前に 政府が最終調整

皇太子さまの新天皇即位に伴い、来年5月1日に施行される新元号について、政府は改元1カ月前に閣議決定し、公表する方向で最終調整に入った。保守派への配慮から一時期はさらに遅い時期の公表も検討したが、国民生活の混乱を避けるため、行政システムの改修期間を一定程…