ゴーン前会長を特別背任容疑で再逮捕 東京地検特捜部

日産自動車の会長だったカルロス・ゴーン容疑者(64)が有価証券報告書役員報酬を過少記載したとして逮捕された事件で、東京地検特捜部は21日、私的な投資で生じた約18億5千万円の損失を日産に付け替えて損害を与えたとして、ゴーン前会長を会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕した。
ゴーン前会長は2008年10月、自己の利益を図る目的で、自身の資金管理会社の投資で生じた約18億5千万円の損失を日産に付け替えるなどし、会社に損害を与えた疑いがある。
ゴーン前会長は2010~14年度の5年間の報酬を過少記載したとして、11月19日に逮捕され、12月10日に起訴された。15~17年度の3年間分についても過少に記載した容疑で再逮捕されていた。虚偽記載容疑となった8年間の報酬総額は91億円超とされる。
ゴーン前会長らについて東京地裁20日、検察側が請求したゴーン前会長らの勾留の延長を却下。決定を不服とした検察側の準抗告も退けられた。
(2018/12/21 10:52 朝日新聞デジタル)