「日本人として戦争に動員されて」 元BC級戦犯の訴え

「日本人」として戦場にかり出され、援護の対象から外された朝鮮半島出身の元BC級戦犯。彼らや遺族が求めてきた救済法案は今年も国会に提案されるにはいたらなかった。「生きているうちに歴史のけじめを」。90歳を超えた元戦犯は訴える。
「このままでは刑死した仲間に申し訳がたたない」。16日、東京都西東京市の公民館であった「韓国・朝鮮人BC級戦犯者写真パネル展」で、車いすに乗った李鶴来(イハンネ)さん(93)が静かに語りかけた。
台湾出身の元BC級戦犯や遺族らも含め、300万円の特別給付金を支給する立法を求めてきた。法案は一度、民主党が2008年に衆院に提出したが、翌年の衆院解散で廃案となったまま。李さんは先の臨時国会が閉会した今月10日も、来年の通常国会で法案を成立させてほしい、と声明を発表した。
(2018/12/21 15:50 朝日新聞デジタル)