値下げで30億円の赤字へ=受信料収入は過去最高−NHK予算

NHKは15日、2019年度予算を発表した。事業収入は前年度比1.1%増の7247億円で、このうち受信料収入は0.5%増の7032億円と予算段階で過去最高を見込んだ。一方、10月に予定されている消費税増税分を肩代わりし、受信料を実質的に値下げするため支出が膨らみ、純利益に相当する事業収支差金は30億円の赤字となる。赤字予算は10年度以来9年ぶり。
NHKの最高意思決定機関である経営委員会(委員長・石原進JR九州相談役)が15日、予算と事業計画を承認した。NHKは20年度も受信料の引き下げを予定しており、20年度の赤字額は215億円になる見通しだ。石原氏は記者会見で「増収努力と厳格な経費管理を進め、赤字を解消していく」と述べた。
(2019/01/15 21:00 時事通信社)