抵抗せず「自分のした結果」 中川元死刑囚、執行直前

オウム真理教の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚(執行時63)ら7人の刑の執行から、13日で1週間がたつ。関係者への取材で、元幹部たちの執行直前の様子が明らかになった。
坂本堤弁護士一家殺害や松本、地下鉄両サリン事件に関与した中川智正元死刑囚(同55)の親族や知人は8日、広島県の葬祭場で遺体と対面した。出席した俳人の江里(えざと)昭彦さん(68)によると、刑務官が遺族に説明した様子がこの場で明らかにされた。
それによると、執行があった6日朝、中川元死刑囚は両腕をつかまえようとする刑務官を「自分で歩いていく」と制し、抵抗せずに刑場へ向かった。控室では「実家の宗派と異なるので」と仏教の教戒を断り、用意された果物と菓子には手をつけず、お茶を2杯飲んで、こう語ったという。
「支援者や弁護士の方々に感謝いたします」「自分のことについては誰も恨まず、自分のした結果だと考えている」
(2018/07/15 16:13 朝日新聞デジタル)