エイズ患者と感染者 2万人超(2)

“新たに報告されたエイズウイルスの感染者は1002人で、前の年より54人減ったものの、横ばい傾向が続いています。 また、これまでに報告されたエイズ患者とエイズウイルスの感染者を合わせた人数は、2万1425人に上り、調査を始めた昭和60年以降、初めて2万人を超えました。”

厚生労働省エイズ動向委員会の委員長で、東京大学医科学研究所の岩本愛吉教授は、「エイズを発症して初めて感染に気付く人が3割を超えているが、エイズは早い段階で治療を受ければ発症を抑えることができるので、検査を受けてほしい」と話しています。”

後天性免疫不全症候群(Acquired Immune Deficiency Syndrome; AIDS)は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が免疫細胞に感染し、免疫細胞を破壊して後天的に免疫不全を起こす免疫不全症のことである。一般にエイズ(AIDS)の略称で知られている。性行為感染症の一つ。”

AIDS/STI-related database Japan エイズ/STI関連データベース
http://www.aidssti.com/?guid=on

HIVエイズウイルス)に感染すると、感染初期の段階(感染後の2〜3週間)と呼ばれる急性期で
発熱、のどの痛み、口内炎、だるさ、筋肉痛、といったインフルエンザのような症状がみられます。
それらの症状は数週間でなくなり、次の段階へ移行します。(症状の全く出ない場合もあります)
感染後は、無症候期と呼ばれる全く症状のない期間が、約5〜10年程度続きます。症状が出なくても体内ではHIVが増加し、
免疫力(病気に対して体を守ったり戦ったりする力)が少しずつ低下していきます。
人によっては、体の右左どちらかに小さな水ぶくれが沢山できる場合もあります。無症状の期間は個人差があり、
1〜2年以内にエイズを発症する場合もあれば、15年たっても、特に症状が出ない場合もあります。
エイズ発症期に入ると、免疫力が更に低下し、下痢やひどい寝汗、理由のない急激な体重減少などがおきます。
さらに免疫力や抵抗力がほとんどなくなっているために、
健康な人では問題にならない種類のカビ、原虫、細菌、ウイルスによって日和見(ひよりみ)感染症や悪性腫瘍、神経障害など、様々な症状を引き起こします。