ニューエイジ運動の定義(1)

 「ニューエイジ」とは文字通り「新しい時代」ということです。
「人間の意識の変革が新しい時代を生み出す。それが霊的な世界である」(レイチェル・ストーム『ニューエイジの歴史と現在』)

エコロジー・菜食主義・イルカ・環境運動・・神秘主義心霊主義・神智学・死後の世界・シャーマニズム道教・ヨーガ・マンダラ・禅・瞑想・気功・東洋医学ホリスティック医療代替医療臨死体験チャネリングトランスパーソナル心理学自己啓発自己実現・無意識・ユング・セラピー・ヒーリング・量子力学・超能力・占星術・UFO・水晶・超古代文明

ニューエイジというのは、1960年代後半から70年代にかけて流行した世界的なムーブメントである。ベトナム反戦運動の盛り上がりや公害の発生などが、これまでの科学万能・発展至上主義的な考え方では必ずしも世界は良くならないという批判をもたらしていた。ヒッピーやドラッグ文化が流行したのもこの時代である。
 この行き詰まり感を打破するために、今までのような「進歩と発展」ではなく、「平和と調和」を目指す価値観こそが人類の未来につながるのだ、とする考え方が生まれてきた。これがニューエイジ思想である。きわめて神秘主義的な傾向が強い。」(谷田和一郎『立花隆先生、かなりヘンですよ』)

ニューエイジ運動(霊性復興運動)は、かつての世代が盲信してきた近代的合理主義や伝統的キリスト教への反発から、東洋思想や神秘主義などを積極的に採り入れ、内面世界を追求してゆく大衆運動が始まった。やがて宗教文化的な側面ばかりでなく、ニューサイエンス、エコロジー、潜在能力開発、自然医学、ヒーリングなど領域が拡大されてゆく。
 日本にもニューエイジ関連の書籍が一般書店の「精神世界」というコーナーに置かれるようになった。それらは、東洋思想、神秘主義、ヨガ、呼吸法、占星術、輪廻転生、チャネリング、自己開発、環境保護など「意識変容」がテーマであった。ニューエイジ運動の中には、終末論や過激な社会変革を唱えるものも含まれていた。オウム真理教の信者には、ニューエイジ思想に強く影響された者が目立ったのである。」(福本博文『ワンダーゾーン』)

「この運動の目的を一言で言えば、自己自身の意識を高いレベルに変容させ、宇宙的意識に融合していくことです。」(島薗進『新新宗教と宗教ブーム』)

(オカルト スピリチュアル)