ニューエイジ運動の定義(2)

 ヨハネ・パウロ2世は、ニューエイジグノーシス主義だとして切り捨てています(ヨハネス・パウルス2世『希望の扉を開く』)。ニューエイジの直接の源流はブラヴァツキー夫人(1831〜1891)の神智学協会です。

グノーシス主義は、地上の生の悲惨さは、この宇宙が「悪の宇宙」であるが故と考えた」
「善とされる神々も、彼らがこの悪である世界の原因であれば、実は悪の神、「偽の神」である。しかしその場合、どこかに「真の神」が存在し「真の世界」が存在するはずである」
と考えます。つまり、この現実の世界、この私は、本当の世界、本当の私ではなく、本当の世「宇宙にはたった一つの真の現実だけが実現する、と教える。それがブラフマン、永遠存在、あるいは西洋人流にいえば宇宙意識である。私たちが現実であると思っているものは、実際は私たちがそう思いこんでいるものに過ぎない。私たちが世界とみなしているものはブラフマンとの関係は、マーヤーとして知られる。自己と絶対存在との合体を完全に成し遂げたなら、解脱を迎える。永遠存在は、神秘体験、霊的直感、瞑想を通して到達可能である」(レイチェル・ストーム『ニューエイジの歴史と現在』)

「論証を放棄し、知性よりも直観を、理論よりも感性を尊重することで、ニューエイジは異質な諸信念幅広く上手に取り込む」(レイチェル・ストーム『ニューエイジの歴史と現在』)

「通常私たちが理解している世界など幻想にすぎない」(レイチェル・ストーム『ニューエイジの歴史と現在』)

「重要なのは体験であって、言葉ではない。メッセージは感覚を通してやってくる。知性を通してではない」(レイチェル・ストーム『ニューエイジの歴史と現在』)

「人類の進化の過程は七つの根幹人類に区分され、それぞれの根幹人類は特定の意識のパラダイム、あるいは意識のレヴェルを表わしている。現在の私たちは第五根幹人類のアーリア人であり、この時代に人間の意識が霊的な性質を獲得するに至る。第七根幹人類に至ると、現在の人間には想像もできないような至福を体験する」(レイチェル・ストーム『ニューエイジの歴史と現在』)

「人口の一%が同時に超越瞑想を実践すれば、それによって生じた脳波が重なり合って干渉し合い、残りの九十九%の意識を変化させる」(レイチェル・ストーム『ニューエイジの歴史と現在』)

(オカルト スピリチュアル)