「世界宗教」の正体 (2)

アルバート・パイク(1809−1891)は、ルシファーこそ彼自身の神だと告白したルシファー信者である。彼はかつてSovereign General of the Supreme Council of Grand Sovereign Inspectors, General of the 33rd Degree of the Scottish Riteという高位にあった。彼についてはまた、Ku Klux Klan(3K団)の創始者だという十分な証拠もある。パイクはかつて存在した最も影響力あるフリーメイソンと考えて差し支えない。南北戦争当時、彼は南軍の将軍であり、この戦争で最も残虐な行為を犯したと言われるが、彼の墓は、ワシントンDCの国会議事堂からちょうど13ブロック目にある。彼はイルミナティの高位のメンバーで、今も「新世界秩序」陰謀団の崇敬を受けている。 パイクは著書Morals and Dogma(道徳とドグマ)の中で、イルミナティと「新世界秩序」の神はルシファーだ、と後世に向かって断言している――「フリーメイソン宗教は、我々秘儀を受けた高い階級の者すべてによって、ルシファー教義の純粋さに保たれなければならない。・・・そうだ、ルシファーは神なのだ。そして不幸なことに、アドネイ(Adonay、イエスのこと)もまた神なのだ。なぜなら永遠の法は、影なくして光なく、醜なくして美はなく、黒なくして白はないからである。また絶対的なものは2つの神としてのみ存在できるからだ。暗さが明るさの引き立て役として必要なのは、台座が像にとって、ブレーキが機関車にとって必要なのと同じだ。」 パイクは著書で、フリーメイソン教は古代の秘教と同じだと、大胆に、隠すこともなく主張しているが、これは、彼らのすべての著書のすべての教えが、古代の異教のサタン的秘教に全く同じだということを意味している!『道徳とドグマ』はさらに、「真実の純粋な哲学的宗教はルシファー信仰であり、これはアドネイ(イエス)信仰と同等のものだ。しかしルシファー、すなわち光の神にして善の神は、人類のために、アドネイ、すなわち暗黒と悪の神に逆らって働きつつあるのだ」と言っている。 フリーメイソン教はルシファー崇拝なのだろうか? フリーメイソン教の神とは本当は何者なのかについて、これまで幅広い論争があった。