ビートニクbeatnik

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説ビート派
ビートは
Beat generation; Beatniksサンフランシスコやニューヨークを中心に 1956年頃台頭したボヘミアン的な青年のグループ。ビート・ジェネレーションともいう。腐敗の極に達した既成の産業社会の習俗から全面的に絶縁することが,そのまま至福的な悟りの境地にいたる道だと考え,それを禅による神秘的体験やジャズ,酒,薬品などによる陶酔のなかで実現しようとするもの。意味は beatific (至福的) とも beaten (打ちのめされた) とも,あるいはジャズの beat (拍子) とも解される。その代表者は「ビート」の名づけ親である小説家ケロアック,詩人のギンズバーグ,コーソ,ファリンゲッティ,G.スナイダーらである。ほかに,年長の作家で彼らの支持者としてメーラー,H.ミラー,レクスロスらがあげられる。文学運動としては 60年代に終焉を告げた。イギリスの「怒れる若者たち」と通じるところがあり,第1次世界大戦後の「失われた世代」の後継者ともみられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 

ビートぞく【ビート族】1950年代のアメリカに顕著だった、物質文明的な進歩志向に背を向けた若者たち。ビートニク

ビート・ジェネレーション Beat Generation
翻訳|Beat Generation
世界大百科事典 第2版の解説ビート・ジェネレーション【Beat Generation】1950年代のアメリカに起こったビート運動になんらかのかかわりをもった世代(ビートニクbeatnik)の総称。ビート運動は,抑圧的で非人間的な機能をもつ社会体制と,そこに安住しようとするスクエアsquareすなわち保守的で中産階級的な価値観とに反逆し,人間性の無条件な解放のために積極的に貧困に甘んじ,原始的なコミューン生活を行おうとする一種の生活運動である。この運動は第2次大戦中の原子爆弾の製造と爆発,ナチスによるユダヤ人大量虐殺などによって予感されはじめ,戦後,東西両陣営の冷戦と呼ばれる緊迫した対立や,それに便乗して極右的な権力操作をもくろんだマッカーシイズムなどによっていっそう顕在化した。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 

カウンターカルチャー