第4次安倍改造内閣が本格始動=閣僚引き継ぎ

内閣改造から一夜明けた3日、第4次安倍改造内閣が本格的に始動した。安倍晋三首相は防災・減災・国土強靱(きょうじん)化の緊急対策をはじめ、デフレからの脱却、社会保障制度改革、日本人拉致問題の解決など、先の自民党総裁選で掲げた公約の実行に全力を挙げる方針だ。
各閣僚はそれぞれ役所に登庁し、活動をスタート。自民党石破派から唯一入閣した山下貴司法相は、法務省上川陽子前法相から引き継ぎを受けた。山下氏は「出入国在留管理庁新設に向けてしっかり頑張りたい」と抱負を語った。この後、職員に「法務省は正義の官庁。正義実現にまい進したい」と訓示した。
柴山昌彦文部科学相文科省幹部の不祥事を念頭に「大変難しい局面。先頭に立って力を結集したい」と職員にあいさつ。片山さつき地方創生担当相は記者会見で「できるだけ早く地域に足を運んで陣頭指揮を取りたい」と力を込めた。
原田義昭環境相宮腰光寛沖縄・北方担当相、桜田義孝五輪担当相らも役所で所管事項の説明を受けるなどした。
首相は首相官邸に出邸し、4日の副大臣政務官人事に向けて詰めの調整を行った。菅義偉官房長官は記者会見で「実務型人材を結集した全員野球内閣だ。内外の諸課題に一つ一つ真摯(しんし)に取り組んで結果を出していきたい」と述べた。
(2018/10/03 12:00 時事通信社)