九条の会、首相の改憲案に抗議 「根本から破壊」

護憲派の文化人らでつくる「九条の会」が14日、東京都千代田区で記者会見した。戦力の不保持と交戦権の否認をうたった憲法9条2項を維持したまま自衛隊を明記する安倍晋三首相の改憲案について「現在の9条を根本から破壊して、日本をアメリカと一緒に海外で『戦争する国』に変えてしまう」と抗議するアピール文を発表した。
会見したのは九条の会呼びかけ人で作家の澤地久枝さんや翻訳家の池田香代子さんら。安倍首相が総裁選後の臨時国会憲法改正案の提出を目指すとしていることについて「今が憲法を巡る一番重大な局面」(澤地さん)とした。アピール文は「安倍9条改憲NO! 全国市民アクション実行委員会」が3千万人を目標にしている署名活動の強化も訴えている。
(2018/09/14 18:24 朝日新聞デジタル)