自民・石破氏、地方票獲得へ政策動画=安倍首相は災害対応専念−総裁

自民党石破茂元幹事長は4日、衆院議員会館で記者会見し、党総裁選公約の経済政策などについて自ら説明する動画をインターネット上で公開したと発表した。国会議員票で劣勢を強いられる中、動画を通じて地方票の有権者である一般党員らへ働き掛けを強めるのが狙いだ。
動画はテーマごとに全部で8編。4日は経済政策のほか「政治・行政の信頼回復100日プラン」を自身のウェブサイトに掲載し、「官僚が国民のため保身を捨て働くという理想を実現するよう内閣人事局の運用を見直す」と強調した。7日の告示までに地方創生や憲法など残り6編を順次、公開する。
石破氏は当初、4日に東京都内で街頭演説を計画していたが、台風21号による天候悪化が予想されたため中止。アピールの機会を確保しようと会見に切り替えた。一方、安倍晋三首相も台風の対応に当たるため、福岡、熊本両県訪問を急きょ取りやめた。両県とも党員集会で講演する予定だったが、災害対応に専念。福岡県での集会で首相に代わってあいさつした麻生太郎副総理兼財務相は「選挙の顔としてどちらを選ぶか。暗い感じの顔か。答えははっきりしている」と述べ、首相への支持を訴えた。
(2018/09/04 20:05 時事通信社)