安倍首相、憲法9条改正に意欲=自衛隊幹部前に「責任果たす」

安倍晋三首相は3日午前、防衛省で開催された自衛隊高級幹部会同で訓示した。自衛隊違憲論を念頭に、首相は「自衛隊の最高指揮官としてじくじたる思いだ」と強調。「全ての自衛隊員が強い誇りを持って任務を全うできる環境を整えることは今を生きる政治家の責任だ。私はその責任をしっかり果たしていく決意だ」と述べた。
首相は、憲法9条に自衛隊の規定を明記することについて、自衛隊幹部の前で改めて意欲を示した形だ。
年末に策定する新たな防衛大綱に関しては、「宇宙、サイバー、電磁波といった新たな領域を横断的に活用した防衛態勢への変革はもはや待ったなし」と指摘。「真に必要な防衛力のあるべき姿についてこれまでの延長線上ではなく、大局観ある大胆な発想で考え抜いてほしい」と語った。
会同には小野寺五典防衛相、高橋憲一事務次官、河野克俊統合幕僚長のほか、陸海空各自衛隊幹部ら約180人が出席した。
(2018/09/03 12:00 時事通信社)