LGBT:親たちが抗議署名を提出 杉田議員の謝罪求める

自民党杉田水脈(みお)衆院議員がLGBTなど性的少数者に対し、月刊誌に差別的な寄稿を掲載した問題で、LGBTの子どものいる親たちが31日、自民党本部(東京都千代田区)を訪れ抗議署名を提出した。署名は約1カ月前から集め、同日午前9時時点で2万6650人分に達した。
署名を呼び掛けたのは、子どもがLGBTだという7人。署名文では、「政治家から発せられた発言が、子どもたちの心を傷つけ、えぐっている」と指摘。「親が子どもを受け入れても、社会に差別があれば、親は子どもを守ることができない」とし、杉田議員の謝罪会見などを求めた。
この日は、体の性別とは異なる性別を自認するトランスジェンダーの小学生と、その親らが自民党本部を訪ね、職員に署名を手渡した。
有志メンバーの一人の小林りょう子さん(66)によると、親たちは子どもたちから、「生まれてこなきゃ良かった」「希望がなくなった」といった声を聞いているという。「親も子どももどんなに怒っているか。署名の重みを深く受け止めてほしい」と話した。
小学4年生のトランスジェンダーの子と訪れた母親(49)は、杉田議員が以前にインターネット番組で、同性愛者の自殺率の高さに関して笑顔で話しているのを子どもが見て怒っていたとして「家庭や学校が温かく見守っても、一歩外に出たら排除されると子どももわかったと思う。まず謝ってほしい」と訴えた。【藤沢美由紀】
(2018/08/31 14:03 毎日新聞)