山口氏、6選へ=井上幹事長の去就焦点−公明

公明党山口那津男代表(66)は、任期満了に伴う9月の党代表選に立候補する方針を固めた。関係者が30日、明らかにした。他に出馬を目指す動きはなく、山口氏の無投票での6選は確実だ。焦点は井上義久幹事長(71)ら党幹部の世代交代の行方に移る。
代表選挙管理委員会は30日、代表選を「9月19日告示、同30日投開票」の日程で行うと中央幹事会に報告、了承された。無投票なら告示日に山口氏の6選が決まる。
山口氏は、同党が自民党とともに野党に転落した2009年の臨時全国代表者会議で代表に選出された。この後、代表選は4回行われたが、山口氏の対抗馬は現れず無投票で連続当選している。
今回も来春の統一地方選、来夏の参院選をそれぞれ控え、党内では知名度と安定感に定評がある山口氏の続投を求める声が強まっていた。
井上氏の去就をめぐっては、手堅く「山口−井上体制」を維持するのが得策との意見がある。一方、幹事長ポストを含め執行部が若返りしなければ、後進の育成が進まないとの懸念の声も出ている。
(2018/08/30 18:05 時事通信社)