辺野古移設めぐり平行線=玉城沖縄知事、安倍首相に協議の場要請

沖縄県の玉城デニー知事は12日、首相官邸安倍晋三首相と就任後初めて会談した。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する立場を伝え、協議の場を早急に設けるよう要請。首相は辺野古移設を引き続き推進する考えを示し、要請にも明確な返答をせず、会談は平行線に終わった。
会談には菅義偉官房長官も同席。玉城氏は先の知事選の結果に触れた上で、「沖縄の声に真摯(しんし)に耳を傾け、安全保障の負担は全国で担うべきだとの認識の下、早急に話し合いの場を設けてほしい」と求めた。
玉城氏によると、首相は「政府の立場は変わらない」と強調。県との協議に関しては「沖縄の振興、子供の貧困など共通する課題は協力してやっていきたい」と述べるにとどめた。
(2018/10/12 15:00 時事通信社)