ラッキー・ルチアーノ(1)

マフィアの古いしきたりをやめてビジネスとして組織し、人種にこだわらずにアメリカにあるような合理性を追求して勢力を拡大した。
イタリアへ追放されてからは麻薬コネクションを形成し、暗黒街を大いに富ませた。

出会い
少年時代にファイブ・ポインツ・ギャング(Five Points Gang)に身を投じた。のちにシカゴのボスになるアル・カポネと出会ったのはこの頃である。その後カポネがシカゴへ行くときには餞別も渡している。
生涯を通じて重要なパートナーとなるマイヤー・ランスキーとの出会いも、この頃のことである。ルチアーノが小遣い稼ぎでユダヤ人の用心棒をやっていた時に、ルチアーノはランスキーに「アイルランドの連中から守ってやるから、金を払いな」と言った。すると頭一つ分小さいランスキーは、「用心棒?そんな者くそくらえ!」と言い、ルチアーノをにらんだ。体格差に屈しないランスキーの度胸にルチアーノは驚いたという。このときから2人は生涯通じての友人になった。2人のことを良く知るベンジャミン・シーゲルは、彼ら2人にはまるで恋人のような強い絆があったと語っている。
さらにその後、ジョー・アドニス、ヴィト・ジェノヴェーゼ、フランク・コステロらのイタリア系犯罪者や、ベンジャミン・シーゲル、ダッチ・シュルツ、ルイス・バカルターら他国系移民の犯罪者と親交も持つ。

最高幹部へ
ルチアーノは組織力に優れ、マランツァーノが考えたニューヨークの縄張りの五大ファミリーへの固定化を実行し、他にも各地のイタリア系犯罪組織の統合を目指した。また犯罪集団にとって互いに争いをなくして目立たず潜在化することが利益に繋がることを説いて、他国系移民の犯罪組織とも協力して犯罪シンジケートの構築と運営の合議制化、制裁機関の設置などを考案した。それまで血縁関係や古いしきたりに従って動いていたマフィアを、アメリカナイズされた近代的なビジネス組織へと作り変えていった。彼自身もボス同士の互いの公平な立場を強調して、トップの地位を目指さないようにし信用を集めている。

ラッキー・ルチアーノ - Wikipedia
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マフィア - Wikipedia
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五大ファミリー - Wikipedia
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