大麻(2)

トルコの遺跡から5000年前の大麻の布が出土されているが、それよりさらに古く、世界最古と言えるだろう。”

“アラブの商人がガンジス川から北アフリカ、スペインへと伝えた。

その後、スペイン人の征服者がアメリカ大陸へと渡る。

その時には、大麻を船の帆やロープの素材として使用しており、当時も大麻は貴重なものとして扱われていた。”

大麻イスラム教の秘儀に使用され、『アラビアンナイト』にもよく大麻を愛用する場面が描かれている。”

文明大転換
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アメリカ大陸のスペイン領やイギリス領でも大麻の栽培は行われ、特にメキシコでは大麻使用が大衆化した。”

“中世ヨーロッパにおいて、大麻は治療薬として使われました。特に、鬱病の治療に使われ、高い効果を挙げたそうです。

一方で、「東方見聞録」の影響から、麻薬としての使用も広まってきます。ただ、草によって効果にバラツキがあること、他の麻薬に較べて効果が落ちること(気分に作用するだけ)、といったことにより、麻薬の中では比較的低レベルな流行に落ち着きました。”

“フランスは戦利品として大麻の種を持ち帰り、パリの芸術家、作家、学生、売春婦などが好んで利用していた。

その後、パリからロンドンへと拡がり、大麻タバコや薬用として用いられた。”

“1843年にはパリで「ハシッシュ吸飲者倶楽部」が設立、1870年にギリシア大麻使用が全土に普及した。

また、イギリスの上流階級の間にも広がり、ヴィクトリア女王は生理痛の緩和に使っていた。”

“麻の着物→ほぐす→雑巾や袋物→刻む、煮る、漉く→麻紙 最後の麻紙は書道や手紙、ふすま紙や障子紙として姿を変える。 江戸の人々は、自然素材を最後まで利用する精神があった。”

大正14年に発行された「不思議によく利く薬草薬木速治療法」という本には、「大麻の葉を煙草にまぜて吸えば、喘息に特効あるのみならず、鎮痛・鎮痙および催眠剤ともなる」と書かれている。実際、昭和初期まで大麻煙草は喘息用に薬局で売られていた。”

GHQの指導の下、大麻取締法が制定されました。日本で大麻と言えば、古来より神聖なものとして取り扱われており、天上より大麻の草木を伝って、神々が降臨したとされているほど崇められていた植物です。”