オウム死刑執行:四女が遺骨受け入れ意向

四女、当面は東京拘置所での保管を要請
オウム真理教による一連の事件で死刑が執行された教団元代表松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚を除く6人の遺体や遺骨が9日までに、親族らに引き渡されたことが関係者への取材で明らかになった。一方、東京拘置所に保管中の松本元死刑囚の遺骨は四女が受け入れる意向を示した。
関係者によると、遠藤誠一元死刑囚は執行後、遺体の状態で後継団体「アレフ」の東京都内の施設に運ばれたとみられる。また、土谷正実元死刑囚の遺体は9日早朝、松本元死刑囚と同じく都内の施設で火葬され、遺骨の引き渡しが完了した。この3人以外に執行された4人も引き渡しが終わったという。
松本元死刑囚は、執行直前に遺体の引き渡し先について四女を指名したとされる。これに対し、妻や三女側は「(松本元死刑囚の生前の)精神状態からすれば、特定の人を自分の遺体の引き取り人として指定することはあり得ない」として、妻への遺骨の引き渡しを求めている。
四女は9日夜、代理人弁護士のブログを通じ「指名を受け大変驚きました」としつつ、受け入れる意向を示した。ただ身の安全確保を理由に当面は拘置所に遺骨を保管するよう求めているとみられる。【和田武士】(2018/07/10 03:32 毎日新聞)

(カルト オウム真理教 宗教団体)